住宅クレーム110番

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中古物件の判断基準は?


<札幌市東区・TEさん(主 婦・33歳・女)>



 今住んでいる賃貸MSの結露で悩まされていることもあり、結露がするとあまり聞いたことがないので、鉄筋MS購入よりいいのでは?と思い、木造一軒家の購入を考えているのですが、資金の関係上、買うとなれば中古と考えています。
 素人目からすると、上辺だけを見てしまいそうなので、物件を見る際と購入に際して、注意して見る箇所や気をつけたほうが良いことがあればアドバイスをいただけると、ありがたいです。単純に築年数が古いとダメで、新しいと良いとは思えませんし、何か良い物件の判断の基準となるようなことがわかれば嬉しいです。自分で設計したものではないし、買うとなれば高い買い物ですし、後悔のないようにしたいので、よろしくお願いします。



アドバイスいたします
建設大臣賞受賞
リフォーム・新築の北海道工房(株)(JRN正会員)
代表 廣瀬 誠
電話:011(882)1200


ホームページ:http://www.do-ko-bo.co.jp/
Eメール:home@do-ko-bo.co.jp

 一般的なアドバイスということでは、まず基礎の状況がどうなっているのかが一番大事だと思います。築年数が古いと無筋基礎だったり、地盤が悪く大きな亀裂が入っている場合もあります。大まかにチェックする箇所としては、

・基礎:基礎鉄筋の有無や亀裂の度合い。
・工法:パネルや軽量鉄骨造のハウスメーカー系建物は、間仕切りの移動はほとんど不可能です。まだ一般的には知られていないようですが、確認申請の必要な場合はそのメーカーしか工事ができないような仕組みになっております。
・構造:壁内の構造体が腐っていそうな兆候が見られないか。
・断熱:床・壁・天井の断熱材の具合、玄関ドアや窓の断熱ドア、暖房の状況。
・設備:使えるか使えないかの判断。
・間取:家族構成やライフスタイルに、現状の間取りが致命的な問題を含んでいないか。
・その他:図面が有るか、どこの会社が建てたのか、採光やプライバシーの問題、屋根と雪の問題、駐車の問題。

 クロスを張り替えただけでリフォーム済みと販売してるのが一般的のようです。表面的に惑わされることなく、もっと本質に目を向けてください。ただ、中古住宅はすべて完璧でないからこそ中古であって、予算とどこで折り合いを付けるかが悩ましいところです。

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クローゼットから漏れる臭気


<クローゼットから漏れる臭気(会社員・60歳・男)>


 新築の家に住みはじめて2週間ほどですが、クローゼットから漏れる「防虫剤の臭気」についてお教えください。
 クローゼットは密閉性の面でタンスほどではないと聞いていますが、そのとおりで、クローゼットに入れたパラジクロルベンゼン系の防虫剤の臭気が漏れ、部屋の中がかすかに防虫剤の臭いがします。臭いだけなら無臭系の防虫剤を使用すれば解決しますが、防虫剤の成分が蒸発して部屋の中に漂い、それが人体に吸い込まれた場合、体に対する影響はどの程度のものでしょうか?
 もちろん、部屋の化学成分値を具体的に測定したわけではありません。防虫剤の臭気が部屋に漂いかすかに匂っているだけです。ナフタリン系やパラジクロルベンゼン系やピレスロイド系の防虫剤は、クローゼットに使用しないほうが良いのでしょうか?
 ただ、一般論として、これらの通常市販されている防虫剤がクローゼットで使用できないのも、善し悪しは別にして問題があるかとも思います(家は高断熱・高気密住宅で強制吸排気しており、C値は1.5で、部屋は6帖です)。
 よろしく、お願い申し上げます。



アドバイスいたします
害虫のことなら駆除から再発予防まで
(株)青山プリザーブ
前林 十三男
電話:011(882)1722


ホームページ:http://www.aopuri.co.jp/

JTさんの質問は3つあるようですね。
まとめると
1: 防虫剤の成分が蒸発して部屋の中に漂い、この蒸気による体への影響はどの程度のものか?
2: 防虫剤をクローゼットに使用しないほうが良いのか?
3: 使用できない防虫剤をなぜ売っているのか?
というご質問のようです。これについてお答えしましょう。
1: 無害ではないと思いますが、有害の程度を測ることができません。気中の濃度を検査しても体への影響度合いが数値化されるものではありません。
2: 一般的に、揮発する蒸気を閉じ込めておくことはできません。クローゼットがだめで、タンスならいいというものでもありません。
3: 使用できるものだけが市販されています。

 防虫剤なので「虫を防ぐ」という目的を達成するための製剤です。ですから防虫の必要がない状況下では不要なものです。今のわが家に防虫が必要であろうか?というところから、もう一度考えてみましょう。
 主に絹、ウール、皮、毛皮などの動物性たんぱく質でできた製品を食害する虫がターゲットとなります。しかしこの虫たちが必ず害を及ぼすというわけではありません。本来なら自然環境中で動物の死体などを糧としている虫たちです。
 三省堂「大きな活字の国語辞典」に“虫干し”という単語が載っていて、「夏の土用のころ、衣類・書物を日にほし、風にあて、かびや虫の害をふせぐこと。風(カザ)入れ」と書いてありました。古い時代のことでしょうけれど、1年に1回でいいんですね。

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軒天材の厚みについて


<愛知県一宮市・Yさん(40歳・男)>


 現在、住宅の設計段階なのですが、軒天材の厚みで悩んでいます。
 工務店は6ミリ厚で設計しておりますが、12ミリのほうが良いのではないかと思っています。
 防音、耐久性について、参考意見をいただければありがたいです。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 軒天に用いる材料は、まず不燃材であることが大前提です。火事のとき、火炎が近づくと軒天から巻き込むようにして延焼するからです。だからといって、やたらと厚くて重い素材ですと、下からビスや釘などの引き抜き強度にぶら下がる構造なので、地震などの揺れが生じますと落下しやすくなります。
 そのため軒天材料として、一般的には6ミリのセメント系のスレート板が多く使用されていますが、耐久性も十分に保持しています。軒天材料は、使用部位から、防音の効果を求めることがほとんどできません。したがって、特殊な部位や使われ方をしない限り、6ミリ厚さで良いと思われます。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

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立ち上がり基礎の被り厚不足


<東京都杉並区・KHさん(66歳・男)>


 大手2×4ハウスメーカーで建築中です。立ち上げ基礎の巾は150ミリですが、玄関まわりは断熱材と框を回すため上部30ミリ程度は基礎巾は120、それより下は150が設計図面です。しかし、施工ミスがあり下部まで全部120巾となってしまいました。
 その結果、鉄筋D16とD10の関係で内側の被り厚が25ミリ程度の部分が生じてしまいました。外側の被りは60確保されています。
 この被り不足対策として、土間コンの代わりに強い耐力コンクリを表面を荒らした既設基礎コンに密着するように充填し、さらにその境界部分上部に防水処理を施し,コンクリ剥離が生じても水の浸入を阻止する…という案が提案されました。これは妥当な提案でしょうか。
 判断がつかず困っています。ぜひ教えていただきたくお願いします。



アドバイスいたします
HQ住宅研究所 FAS本部
代表 福地 脩悦


 コンクリートの被り厚が大きいのに越したことはありませんが、工事現場は施工の進行に伴い、さまざまなミスや事象がつきものなのです。特に基礎の部分は家を支える部位ですから、完璧な施工を望みたいものです。かといって、最初からやり直せと要求することばかりが賢明な解決法ではありません。現場の関係者も最善の対策を講じようとしているのでしょう。本件の場合、被り厚さの不足した部分が基礎の内側だったことが幸いだったと思われます。
 ハウスメーカーが提示した【耐力コンクリを表面を荒らした既設基礎コンに密着するように充填し、さらにその境界部分上部に防水処理を施し、コンクリ剥離が生じても水の浸入を阻止する】との提案は、基礎の内側であることで容認できる対応策だと思われます。
 本件のような要因で、竣工後に構造体に問題が発生した場合、瑕疵担保責任の対象となります。つまり、法律でハウスメーカーの責任が義務づけされているのです。したがってハウスメーカー側も、事後の対応も考慮してしっかりとした補修施工を行うものと思われます。
 ハウスメーカーを信頼し、楽しい家づくりを遂行してください。

★回答者に、もっと詳しく知りたい場合、また、直接聞きたい場合は、回答者のホームページに質問欄があります。アドレスは http://www.fas-21.com/ です。もちろん住宅110番に今まで通り質問していただいても構いません。

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野地板から釘」について、カンさんへ


<旭川市春光4条8丁目11-13
(有)飯田板金工業 飯田均(会社員・56・男
Eメール:i-iidahome@sky.plala.or.jp)>


<〜NPO住宅110番より〜 以前より掲載中の「野地板から釘」について、すでに掲載済みのアドバイスの補足事項として、以下のようなアドバイスが寄せられましたので、掲載いたします。それぞれのアドバイスを参考にしていただけると幸いです。>

 屋根工事業をしている者ですが、福地様の言うとおり屋根材によっては釘またはビスを野地板に留めることもあります。
 また、野地板の上に板状の断熱材などを張るときは四隅を釘止めするため、垂木以外になってしまうこともあります。通常、垂木に釘が利くように施工しますが、屋根材や垂木の割付によっては垂木から外れた部分にも釘止めをします。垂木以外の部分に釘が出ていても直接雨漏りに結びつかないと思います。屋根材を張るまでの間、ルーフィングにて雨水の浸入を防ぎますし、施工後も結露水などの浸入を抑えてくれます。
 写真で垂木に利かすべき釘が出ているように見える部分もありますが、その場合は横にまた釘止めするのが通常です。見た目は良くないかもしれませんが、もっとたくさん釘が出る屋根材もあります。今のところ、この釘のせいで障害が起きたという事例はなかったです。
 また、ルーフィング等下地材を選ぶときは、屋根材が通気性・隙間(瓦・スレート・シングル等)のあるときには防水性の高い下地材を使用し、密閉性の高い屋根材(長尺トタン・瓦棒葺き等)には重ね目が密着したり、防水性の高いの下地材は使用しないほうがいいと思います。


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